【助産師の仕事内容】大学病院勤務助産師の1日 日勤編

Josannshinichi
助産師の仕事ってきついって聞くけどどうなんだろう?大学病院に入職したいとは思うけど実際はどうなのかな?

大学病院と聞くと堅苦しい雰囲気がありますよね。

大学病院での勤務の1日をお伝えします。

目次

出勤時間が早い

8時30分 申し送り

クリニックに比べて大学病院や総合病院の勤務時間は朝が早めです。

多くの大学病院が8時〜9時には申し送りが始まります。

申し送りはその日の患者の重症度によって申し送り内容が多い時や少ない時があります。

昔は前残業をして情報収集をしていましたがやっと前残業の時間が少なくなってきた印象です。

9時00分 担当患者へ挨拶

担当妊婦さんに挨拶をします。

その時に妊婦さんの状態を観察します。

申し送り時に夜勤勤務の助産師から得た情報と自分自身で妊婦さんの状態を診てアセスメントをします。

9時15分 リーダーとカンファレンス

自身のアセスメントをもとに助産診断をします。

助産師
助産診断とは患者さんの状態をアセスメントし、正常にお産が進行するのかを診断することを指します。

妊婦さんのお産が正常に進行するにはどのようなケアを行う必要があるのか

お産の進行で異常が起きた場合にどう対処するか

お産の予測をリーダーと共有します。

カンファレンスと共に情報共有するのはとても重要です。

お産はママと赤ちゃんの2つの命を預かっていて人手がいる事なので病棟内のスタッフや医師とお産の時に手薄にならないように準備が必要です。

なのでリーダーが休憩時間やその他の患者さんの対応を考慮してスタッフ管理をしています。

新人の頃はこのカンファレンスの時間が1番緊張する時間でした。

先輩が怖かったし何を突っ込まれるかビクビクしてました。(笑)

妊婦さんのケア

9時15分〜

いよいよ助産師の腕の見せ所です。

妊婦さんのケアに入ります。

一緒にスクワットをしたり歩いたり。

足浴して身体を温めマッサージやツボ押しでリラックスを促したり。

腰のマッサージやお尻を全力で押さえたり。

いかに正常にお産が進行するようにサポートできるか。

助産師
いつもお産になる妊婦さんに関わる時はわくわくします。そして、自分の勤務でなんとかお産にしたいという思いでケアしています。

いつも自分よがりにならないように妊婦さんの希望に添えるように意識しています。

でも時々妊婦さんに無理を言う時もあります。

それはその時に必要なケアだと判断しているからです。

正解はないし絶対に大丈夫とは言い切れない世界ですが助産師の提案に耳を傾けてもらえると嬉しいです。

休憩

11時30分 休憩

私たち助産師も休憩します。

お昼時には担当と違う助産師が現れると思いますが、休憩中に診てくれる助産師にバトンタッチをしています。

妊婦さんの現在の進行状況と自身の休憩中にして欲しいことをその助産師に申し送ります。

申し送りを受けてくれる助産師はリーダーが決めます。

休憩は1時間ですが実際お産を担当しているとそわそわしてゆっくり入ってられません。

今はお産の予測がしっかりと立つのでそわそわする事が少ないですが新人の頃はとても心配で早めに休憩を切り上げていました。(笑)

12時30分

自身の休憩が終わるとさきほど申し送りをした助産師が休憩に入ります。

なのでその助産師が担当している妊婦さんや褥婦さんも同時に担当します。

お昼休憩の時間帯11時30分〜13時30分頃は手薄になるのでちょっと大変です。

でもお昼休憩に入れないと勤務時間内の体力が持たないのでどうにかみんなで協力して休憩を回します。

休憩をいかに効率よく回せるかはリーダーの手腕だと個人的に思っています。

お産

13時30分

休憩から助産師が戻ってきます。

その助産師が担当していた患者さんの状況を申し送りまた自身の担当の妊婦さんのケアに専念します。

妊婦さんもご飯を食べたばかりだったりお産の進行ではご飯が食べられなかったり様々です。

その時の妊婦さんの状況によってケアをしていきます

14時30分 お産

妊婦さんの状況で朝いちからお産がある時もあります。

しかし大学病院ではハイリスク妊婦が多く、朝から促進剤を使用している妊婦さんがいます。

そのためか、日勤帯だと午後にお産が多い傾向にあります。

お産の時には必ず医師が立ち会います。

クリニックや助産院は助産師のみでお産をするので医師がいる安心感はあります。

しかし、大学病院のため研修医や実習生がいるのでお産の時にギャラリーが増える傾向にあります。

勤務している助産師や産科医、小児科医と連携を行い安全にお産になる様に介助します。

お産は助産師が赤ちゃんを取り上げ、赤ちゃんのケアも助産師が行います。

助産師
赤ちゃんが産まれた瞬間は今でも感動で胸が熱くなります。また、自分が取り上げた赤ちゃんは特別可愛く感じます。

赤ちゃんが産まれた後は医師がお産の傷の確認を行い、傷を縫います。

15時30分 産後1時間値

お産後に子宮の収縮具合、傷の状態、出血の状態などの全身状態を確認します。

この時間で赤ちゃんを抱っこしたり初の授乳をしてみたりします。

担当助産師は産後のケアを行いながら記録をします。

記録が沢山あるので産後も息つく暇がありません。

どうにか記録すくなくなりませんかね、、。

16時30分 産後2時間値

ママさんの疲労度や出血の状況に合わせてお産から2時間経ったので歩いてお手洗いに行くお手伝いをします。

ここで歩くことができなくても身体の状況に合わせて車椅子を使ったりもう少し休んでから歩いてみる事にします。

2時間値が無事に終わるとお産終了です。

そしてここで私たち助産師の日勤も終わりになります。

残業はどれくらい?

正直お産の状況によります。

月の半分位は1時間ほど残業があります。

定時で帰れるのが理想ですが

助産師はいつ起こるかわからないお産の介助がメインの仕事なので

働く環境によっては他の職種より残業が多いかもしれません。

現在、看護師助産師の労働環境の改善のための動きが活発なこともあり、残業は減っています。

また、残業をした場合はしっかりと残業代を請求してもらっています。

まとめ

これが助産師のお産のある日勤の流れになります。

助産師
助産師の仕事は責任は大きいですが毎日刺激がありとても楽しい仕事です!助産師のお仕事に少しでも興味を持って頂けたら幸いです!

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