入職をしていよいよ助産師とて働く事ができる!と意気込んで入職したが配属先が産婦人科ではない…
今まさにその渦中にいて働く気力がダウンしている方がいると思います。
やる気ダウンで仕事に行きたくないと思うと思いますが、他科の経験は本当に貴重です。
OPE室や救急、内科、小児科の経験は今後の助産師人生にも大きく影響します。
他科での経験を助産師として他科での経験を生かせるメリットを診療科別にお伝えしたいと思います。
この記事は以下の方におすすめです
・なんで私ばっかり他科の配属先なの?
・助産師なのに配属先が産婦人科ではない
・産婦人科に配属されなくてやる気ダウンしている
・産婦人科以外では働きたくない
・他科への配属だから病院を辞めたいと思っている
救命救急
お産を扱う施設で働く場合、助産師として急変対応が求められる場面が多いです。
その時に救急救命の経験が役立ちます。
1番多いのは分娩後の多量出血での場面です。
実際に働いていても遭遇する場面が多いです。
全身状態の管理をしながら出血原因を精査しながら出血対応をします。
そんな時に対応できるのが救急救命の経験のあるスタッフです。
産科で2.3年働いていたら急変時の経験を何度も積む事ができます。
経験を積むことで緊急時にも落ち着いて対応できるようになりますが、救急救命を経験した方は対応力が格段に違います。
落ち着きながらも急変した患者に対するアセスメントと予測ができていて本当に頼りになります。そして何よりかっこいいです!!!
内科
近年初産年齢が上昇していることもあり、内科系の疾患を合併している妊婦さんも増えています。そんな時に知識が豊富な内科経験の助産師が活躍します。
産科のみの経験の私なんかより採血データに関するアセスメントの視点が全然違います。私には気がつけない点を気付いてくれるので本当に尊敬しています。
内服薬に関する知識も豊富なので、普段扱い慣れない内服薬や注射薬の管理も完璧にこなしてくれます!
また、患者ひとりひとりにあった生活指導を日々行なっているので生活指導が本当に上手です。
循環器
もう循環器を経験してきた助産師はかっこいいです。(個人的な意見です)
心電図の正常しか読めない中、循環器経験のある助産師はさらりと心電図を読めてしまいます…。
かっこいい!!!
心疾患を抱えて経膣分娩をする方もいるため、その時の周産期管理の時はとても心強いです。
また、大量出血後の患者や帝王切開後の患者の循環管理にも長けています。
医師とも対等に話すことができているので循環器経験のある助産師は頼れる存在です。
学生時代に循環器が好きだったのと憧れが強かったせいか本当にかっこいいです。
外科
帝王切開後の管理が完璧です。
周手術期の管理に長けているので輸液管理から全身管理までスムーズに行ってくれます。
帝王切開後で大変なのが疼痛管理ですが、褥婦さんの状態に合わせて完璧に行ってくれます。
また、ドレーン類の管理も手慣れているので外科経験のある助産師に確認をしながら術後管理をすることもしばしまです。麻酔の管理にも長けているので無痛分娩の時に知識が役立ちます。
外科を経験している助産師の術後ベッドは本当に綺麗なのでさすがだなと感じます。
術後管理が洗練されているので褥婦さんの負担が少なく快適に過ごす事ができている印象です。
手術室
産科では帝王切開がつきものです。手術室経験のある助産師は大活躍です。
まず緊急帝王切開で機械出しのスタッフがいない場合に機械出しをサラッとこなしてくれます。
率先して機械出しをしてくれますし、緊急時に落ち着いてやってくれるところが本当にかっこいいです。
機械出しは経験しないと機械の名前を覚えたりできないので経験者でなければスムーズにできません。
麻酔管理について手術室で勉強しているので無痛分娩の管理において力を発揮してくれます。
麻酔の知識も豊富なので一緒に無痛分娩をしているととても勉強になります。
小児科
母児関係をみる視点が鋭く、お母さんに寄り添うのがとても得意です。
特に赤ちゃんが入院して母児分離をしている褥婦さんに対する対応と配慮が素晴らしいです。
気持ちの引き出し方やコミュニケーションの取り方が抜群に上手な印象です。
生活背景を捉えて退院後の生活をイメージして退院調整をするのもスムーズにしています。
また、小児科で新生児以降の成長発達も勉強しているので、新生児以外のことについて質問があったときに知識を発揮できます。
NIUC/GCU
新生児の扱いが本当に上手です。
未熟児や重症患者に対する専門的なケアを提供しているため正常新生児の扱いは朝飯前といった感じです。
産科配属では診ることのできない呼吸器をつけた新生児の管理や特殊な疾患を勉強する事ができます。
小児科と同様に母児分離しているお母さんへの対応が素晴らしいです。さらに母児分離しているお母さんへの母乳ケアの知識が特化しています。
NICU・GCUで勤務してから助産師として働くと、新生児の異常を早く発見できますし、正常・異常の判断が研ぎ澄まされています。今でも新生児の経過で心配な事があった場合、NICU・GCUの経験のある助産師に相談しています。
まとめ
せっかく助産師になったのに配属先が産科じゃないと落ち込んでいる方もいると思います。
しかし、他科での経験は自身のキャリアアップの可能性が広がるきっかけだと思います。
私自身産科中心の経験しかないため、もっと色々な診療科で若いうちに経験しておけばよかったなと思っています。
助産師を中心に働いていきたいと思っていますが、もっと他の診療科での経験も積みたいです。
助産師として働く中で他の診療科の経験は一切無駄になりません。
助産師人生はこれから長いので、他の診療科での経験をプラスに考えてくれる方が増えたらと思います。
他科での経験は本当にしておいた方がいいと思っています。ここだけの話、看護師としての副業バイトの幅も広がります。
助産師中心に13年働いてきたけれど、もっと看護師経験を積んでおくべきだったなと後悔している自分もいます。
現状の働き方に納得できない。何か変えたい。でも今すぐに環境や場所は変えられないという時に読んでみてください。自分が置かれている立場に対する考え方がガラリと変わります!
大好きな佐久間さんの本です。
現状に満足していないタイミングで読んだのでかなり響きました。
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