世の中に無限にある参考書。どれを買ったらいいのか本当に悩みますよね。
現役助産師の意見を参考にし、学生時代に使った参考書と助産師として就職してからも使っていた参考書を紹介します。
春から助産師になる方の断捨離にも役立つと嬉しいです笑
病気がみえる
妊娠期から産褥期、新生児のことまでビジュアルで網羅されています。
電子版も発行されているのでスマートフォンやタブレットで持ち歩けるのが魅力です。
学生の方へ
病気がみえるはかなり役立ちます!図解されているので視覚的に覚えることができます。国家試験の勉強においても教科書ではわかりにくい表現も図解されているので理解しやすいと思います。
難点としてはみてるだけで覚えた気になってしまうところです。わからない点を病気がみえるで調べてそれで満足してしまいがちですが、それを記憶しておくことが大事です。
助産師として働いている方へ
産婦人科診療ガイドライン 産科編2020と病院のガイドラインを参照しながら病気がみえるを活用することをおすすめします。また、新生児の蘇生時には最新の対応が求められるので、こちらを参照していただければと思います。わからないことがあった場合にすぐ調べられるように新人の頃は病気がみえるをお守りがわりに持って出勤してました。(あんちょこ:自分専用のマニュアル しか開く時間が有りませんでしたけど笑)
産婦人科診療ガイドライン 産科編
編集は日本産科婦人科学会 日本産婦人科医会によるもので、産科婦人科学会事務局が2020年4月23日発行されたものになります。
診療ガイドラインは、科学的根拠に基づき、系統的な手法により作成された推奨を含む文章です。患者と医療者を支援する目的で作成されており、臨床現場における意思決定の際に、判断材料の一つとして利用することがあります。
出典:公益財団法人 日本医療機能評価機構 診療ガイドラインとは
産婦人科診療ガイドライン 産科編2020よりPDFダウンロードが可能です。
学生の方へ
助産学生の時も実習で使用することが多かったです。臨床でのガイドラインなの実習で何かわからないことがある場合に調べ物をする形で使用していました。PDFでダウンロードできるのでスマートフォンやタブレットに保存しておくと実習中に役立つと思います。
助産師として働いている方へ
病棟やクリニックといった働いている場所が産科を扱っている場合に1冊は置いてあるイメージです。なので個人での購入は一旦待ったほうがいいと思います。
何かとこの産婦人科診療ガイドライン 産科編2020を参照しています。また、業務マニュアルもこちらに沿って作成されている病院がほとんどです。感染症のことなど稀にある合併症の患者が来た場合の取り扱いも書かれているのでそういった時に利用しています。
マタニティーアセスメントガイド
新訂第5版 マタニティアセスメントガイドは、最新の統計資料、診断基準への差替えによる内容の刷新とともに改訂を重ねて厚くなった本書のレイアウト整理や使用する紙の変更等、見やすさや扱いやすさも大幅に改良されています。特徴として、最新の情報を取り入れ、新しい基準等を盛り込み、看護学生、助産学生が臨地実習の現場で必要となる看護・助産過程の展開や情報収集等のアセスメントに役立つ1冊となっているところです。
参照:真興貿易(株)医書出版部 新訂第5版 マタニティアセスメントガイド
学生の方・助産師として働く方へ
実習中と新人の頃にかなり使いました。ポケットに入るサイズなのにも関わらず文字としての情報量が多く、臨床で困った時にはこの子!という感じで使っていました。授業の時より臨床で役立つ本です。
妊娠期〜産褥期、新生児、心理にも触れられているので助産が網羅されているイメージなので学生の頃から新人の頃までお世話になった本です。
助産学実習プレガイド
臨地実習の前に知識の整理や実習準備学習のまとめに役立つ一冊です。基本的なことが総まとめされているので、マタニティーアセスメントガイドとともに実習中に使いました。
「分娩期」を中心に構成されており、正常分娩とリスクの高い産婦へのアセスメントとケアにおいて必要な知識や情報整理と情報の分析・解釈・統合(アセスメント)、助産診断(看護診断)、助産計画(看護計画)過程を思考過程にそって学習できるようにまとめられています。
学生の方へ
助産学実習プレガイドはマタニティーアセスメントガイドよりわかりやすい印象なので実習の前半〜中盤の頃に役立ちます。実習後半になってくるとよりアセスメント内容に専門性が求められてきます。私個人としてはマタニティーアセスメントガイドが実習後半〜就職後も役立った印象です。
助産師として働く方へ
正直私は就職してからは使いませんでした。マタニティーアセスメントガイドの方が臨床向きで就職してから使える印象です。自身がマタニティーアセスメントガイドを使い慣れていたせいもあると思うのであくまで個人的な意見です。
今日の助産
マタニティサイクルの助産診断と実践過程に焦点をあてた助産学の標準テキストです。JRC蘇生ガイドライン2015や産婦人科診療ガイドライン2017、妊娠高血圧症候群の新定義・臨床分類2018などに対応した最新版となっています。どのようなデータ・情報をとるか、アセスメントのポイントやコツや根拠は何か、それらから導き出される助産診断の例、助産診断に基づく助産ケアの例とそのポイント、助産ケアの評価というように、一連の助産診断・実践の過程が一目でわかる考え抜かれた見開きの構成となっている本です。 参考:今日の助産書籍説明
こちらは見た目もサイズも辞書のような感じですので、持ち歩きには正直不便です。実習中の記録をまとめたり、国家試験の勉強中に調べ物をしたい時に役立ちます。
学生の方へ
私は学校で必要書籍として購入しました。実習中は家に置いておき、主に記録の時に活用していました。ひとつひとつの項目が細かく記述されているので何かわからないことがあったら今日の助産を開いて、助産学の辞書という位置づけで使用していました。しかし、文字が詰まっているので疲れている時やこれ以上文字をみたくない!という気分の時には開かない方がいいです笑 国家試験の勉強中や記録に追われているときは眠くなります…
助産師として働く方へ
私は自職場のロッカーに入れていました。細かい数値なども書かれているので病気がみえるで調べきれなかったことなどは今日の助産を活用していました。助産の辞書という位置づけでした。アセスメントには根拠が大切なので、根拠を明確にするために活用していました。新人の頃はマタニティーアセスメントガイド、病気がみえる、今日の助産の順番でお世話になりました。
助産師国家試験問題集について
私はメディカ出版の下記の2冊で対策をしました。他は買いませんでした。こちらをやり込むだけで充分です。模試もありますし学校でも国家試験対策として対策として色々な問題集からの問題を配布してくれます。
色々な問題集に手を出して知らない問題が出るたびに不安になるより、集中的にこの2冊をやり込んで回答できるという自信をつけていった方が絶対的におすすめです。
出題基準別 助産師国家試験問題 過去5回分完全収載
こちらは毎年その年度の助産師国家試験出題基準に対応した問題集が出版されます。最新の助産師国家試験問題を含む過去5回・全問を完全収載しています。着実に実力アップを図りながら、本番さながらの腕試しにも活用できる1冊です。重要ポイントをまとめた巻末資料で、試験前の総復習もできる1冊となっています。
出題基準別 助産師国家試験重要問題集
最新の年度の助産師国家試験出題基準に対応した問題集です。過去の国家試験問題の出題傾向を徹底分析し、出題頻度の高いオリジナル問題が収載されています。出題基準に準じた回答のポイントや重要事項の解説も充実している1冊です。
参考:メディカ出版
まとめ
助産師学生や新人助産師の方に向けて実用的な書籍を紹介させて頂きました。
学生の頃も就職してからも毎日学びが必要な中、紹介した書籍にずいぶん助けられました。
助産師を目指す方も新人助産師の方も日々の助けになればなと思っております。
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